世田谷の終りとハードボイルドハヤオランド

徒然なるままに女性用風俗セラピストであるハヤオが思いついたことを書き綴ります。

ハヤオ、「幼益」を学ぶ。

ハヤオです。

更新予定からかなり遅れてしまいました。

一人で壁に向かって呪詛を唱えていたら更新が遅れてしまいました。

楽しみにしていてくださった方には大変申し訳ありませんでした。

お詫びに私が小学校6年生の時にしこたま熱中して、いつでも口ずさんでいた言葉を共有するのでどうかお許しください。

 

 

「うんち」 

 

 

突然ですが、

多分伝えておいた方がいいんだけど、なんとなく人に言えていないことってありますよね。

 

ありますよね?(威圧)

 

あるってことにしないと先に進めないので、あるということにして押し切ります。

よろしくどうぞ。

 

例えばどんなものかというと、

 

婚約相手がいるけど、実は借金を抱えていることを言えてないとか(かつての職場の先輩)、

小学校の遠足の時、バスで高速道路に乗ったばっかりのタイミングでトイレ行きたくなったけどなんか言い出せないで漏らしたとか(幼き日のハヤオ)、

先輩にめちゃくちゃ飯を食う後輩枠でご飯に連れて来て頂いたのはいいけど、実は1時間前にラーメン食べちゃってたこと言い出せないとか(ハヤオ)、

 

そういったことは皆さんにもあるんではないかと思います。

 

私にもございます。

お腹一杯のまましゃぶしゃぶ食べ放題に来てしまったことを告白できなかったこともそうですが、

セラピストをやっているということも、なかなか人に言い出せないことの一つです。

 

この仕事に後ろめたさがあるわけではないですが、誰にでも言えるものではありません。

しかし、この仕事のことをちゃんと伝えておきたい身近な友人もいます。いくらハヤオが、体の7割がジブリに侵されて二度と人間に戻れない物体だとしても、一緒にいてくれる友人はいるのです。いつも一人で壁に向かって呪詛を唱えているとでも思ったら大間違いです。

 

して、

暇があれば呪詛を唱えてしまうような私と仲良くしていくれる、とても心優しい(ほとんど家族みたいなものですが)友人たちには知っておいてほしい。

  

ということで、

友人たちに伝えてみることにしてみました。

 

繰り返しですが、

私にはとても仲の良い(毎日一緒にご飯を食べるような)友達がおりまして、彼らとはお互いに腹の内をさらけ出して話をしています。(と、少なくとも私は思っています。私だけだったら怖いね。)

そんな(時々は一緒にお風呂に入るくらい仲のいい)友達ではありますが、セラピストをやっているということは言えていませんでした。

大学を卒業して、就職したり大学院に進んだり、一生懸命に毎日を生きている立派な友人たちです。

間違いなく彼ら(全員男です。全員異性愛者です。)は、私がどんな仕事をしていようとも受け入れてくれると確信していましたが、やっぱりドキドキしちゃってしょうがない。

 

しかし、ついに先日、ちょうど友人たちが集合する機会がありました。いつまでもドキドキして言わないのもいかんと思いまして、ハヤオはもうここで全てを話そうと決意しました。

 

ハヤオ、皆を席に着くように促して、緊張しながら口を開きます。

 

 

ハヤオ「皆の10分を私にくれないか?(震え声)」

 

友人A「お!エヴァの話!?」

友人B「マジで!?アスカについてまた理解深まった?!」 

 

いやエヴァの話じゃないし、アスカ(式波・アスカ・ラングレー)の話でもないです。

 

とはいえ、確かにエヴァの話だと思われても仕方がないの事実です。

私はアニメや映画や本を読んだ後に考察をまとめると、とりあえず彼らに聞いてもらっているんですが、最近は『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の考察ばっかり聞いてもらっていました。

その考察を喋り出す前の枕詞が毎回、

「皆の10分を私にくれないか?」

だったので、彼らはすぐにまたエヴァの話が来ると連想してくれたのでしょう。

 

しかし今日は違います。

 

ハヤオ「今日はエヴァではない。私の話をさせてほしい」

 

友人たちも、いつもはエヴァジブリに狂っているハヤオが自分の話をするなんて言うもんですから、何のことかと身構えています。

 

ハヤオ、ついに口に出します。

 

ハヤオ「わたくし、女性用風俗で働いておりますことを、ここに報告させていただきます…!」

 

 

友人A~D「あーーーね」

 

 

 

あーーーね????( ◜◡◝ )

 

 

どうやら友人たち、私の仕事が変わったことに気が付いていたようで、セラピストをやっていると聞いて色んなことに納得がいったようでした。

流石の友人たち。付き合いが長いと恐ろしいです。少しの変化にも気づかれる。これは悪いこと出来ません。

 

そして気になる彼らの女性用風俗、ないしセラピストへの反応ですが、

 

めっちゃ好意的でした。(安心)

 

めちゃくちゃ興味津々に話を聞いてくれました。

女風業界全体のことから、セラピストの業務体系、男性用風俗との違いなど、彼らの方から質問をしてくれて、業界全体への理解に努めてくれました。

 

流石です。やはり人間じゃない物体(私のことです)と7,8年も一緒にいられるくらいの友人ですから、物事への理解も早ければ、人への思いやりは人一倍です。何なら君たちも裏でセラピストやってる?ってくらいの理解と共感をしてくれました。

 

自分の知らないものを、知らないから興味ない、ではなく、主体的に知って少なくとも偏見をなくそうとするその姿勢。本当に素晴らしいと思いました。己を普遍化して新しい価値観を認めようとしない「老害」と言われるものの逆を行く存在だなと強く思いました。老害の逆ですから「幼益」とかでしょうか。「幼益」、素晴らしい姿勢です。

 

して、

私も「幼益」の心を持って、新しいことに飛び込んでいきたいと思います。

広い心を持って色んなことに興味を持っていこう。若い人たちのカルチャーはどうもおっかなく感じてしまうけれど、「幼益」の心でやってきます。

 

 

友人たちに仕事の話を暴露する会のはずが、私の方が彼らから学んでしまった。

そんな一仕事でした。

 

ハヤオ

 

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