世田谷の終りとハードボイルドハヤオランド

徒然なるままに女性用風俗セラピストであるハヤオが思いついたことを書き綴ります。

世界レベルのスライディング。

ハ!
ヤ!!
オ!!!




はいハヤオです。




こんばんは。

今日もとても暑ったですね。日差しも強かったですし、湿度も高くてすぐにへばってしまう感じでした。
きっと走りでもしたら一瞬で爆発していたと思います。
微細な振動で爆発。私自身が完全にニトログリセリンでした。非常に危ない。振動しなかったことに感謝です。


そういえば、
昔、暑すぎてニトログリセリンになったことがありました。




どゆこと?



中学三年生の時です。

私が中学三年生の年、2010年は、サッカー南アフリカワールドカップが開催された年でした。
(「もうあれが11年前なの!?信じられない!!」みたいなリアクションはもうしません。諦めます。時代は流れて私は年を取った。ただそれだけです。それだけです。それだけです……)


とにかく皆サッカーに夢中でした。
本田選手のフリーキックはかっこいいし、タマシイレボリューションもかっこいいし、スペインのパスサッカーもかっこいいし、何かしらかっこいいものに惹かれる中学生にとっては夢中にならない理由がないくらいでした。まあ皆というのは強すぎる表現ですが、少なくとも私の周りの友人たちはサッカー小僧になっていました。もちろん私もそうです。部活を引退したすぐ後で体力の有り余っていた小僧たちは、なけなしのお小遣いをかき集めて買ったサッカーボールで毎日サッカーの練習に励んでいました。
クロスを上げる練習、ヘディングの練習、キーパーとの1対1、無回転シュートの練習。
なんなら部活よりも一生懸命やっていたんじゃないかと思うくらいでした。

そんな我々サッカー小僧たちのサッカー熱に先生方が気が付いたのかどうかはわかりませんが、終業式直前にクラス対抗でサッカー大会が企画されることになりました。

サッカー小僧たちは歓喜です。
体育の授業中にそのことを聞かされたんですが、何とも興奮しすぎて小僧たちは声をあげることなく、お互い無言で目を合わせて頷きました。
「俺たち、この試合に命懸けるよな?」
そんなことを無言の内に確認しあっていた気がします。漫画の読みすぎです。愛すべき厨二病です。

そこから私たちはまた一段と練習の強度を上げ、技術の向上に努めました。授業が終わるとすぐに近所の公園に向かい、日が暮れるまでボールを蹴る。仲間内で反省会をし、問題点を上げ改善策を練る。仮説検証を繰り返す。ひたすらPDCAサイクルを回しまくっていました。
(このやる気がお勉強やら他のことに向いていたらよかったのでしょうね。ちなみにこの時Youtubeにも強い関心があって、仲間と撮影・編集もしていました。が、サッカーに熱をすべて奪われました。あの時Youtube始めてたらどうなっていたんだろう…)

そんなこんなで2週間くらいが経ってクラス対抗試合当日を迎えました。
小僧たちは準備万端です。この試合に興味がない同級生たちにも上手いこと言って少しでも前向きに取り組んでもらえるように話を付けました。あとは全力でプレーするだけです。

しかしこの日が猛烈に暑かった。
恐らく35度以上はあったかと思います。湿度も高くて少し動くだけですぐに呼吸がしずらくなるような状況でした。今思えば開始早々熱中症になっていたんだと思います。

そんな中、なぜか私はディフェンスを死ぬほど頑張るマンしておりました。
何となくディフェンスは縁の下の力持ち的な感じで渋いカッコよさを感じておりまして、オフェンスにも参加しつつ誰よりも走り回りました。

しかし暑い。水が飲みたい。呼吸がしづらい。水が飲みたい。
今にも色んなことに爆発しそうです。
水が飲みたい。もう完全にニトログリセリンです。少しの衝撃で爆発します。

そんな中、相手に隙をつかれてピンチの局面を迎えます。
全力で自陣に戻りますが、相手オフェンスと私の2対1。水が飲みたい。
呼吸がしづらい。私の決死のディフェンスもうまく躱されてしまいます。
このままではキーパーとの1対1。さすがに「動くのめんどくさい」と言ってキーパーを志願した酒井君と、相手チーム元サッカー部の鈴木くんではこの勝負不利すぎる。水飲みたい。もうダメか。
しかし体の角度的に、まだスライディングすればファウルをもらわずに止められるかもしれない!水が飲みたい!
最後の力を振り絞ってスライディングを仕掛ける!!水!!酸素!!
私の足が鈴木君がドリブルするボールをはじきだす!!!苦しい!!!!水!!!!
ピンチを脱しました!!!!あがる息!!!!お互い立ち上がれない鈴木君とハヤオ!!!!水!!!!!

そしてその一部始終を木陰でアームチェアにゆったり座りながら見ていた体育教師が一言。

「いまのは、世界レベルのスライディングだったな」


ハヤオ「うっせえわ!!!」
(水を下さい。)

ニトログリセリンでした。
先生はただ私のプレーを褒めて下さっただけなのに、暑さでニトログリセリン化していた私は見事に爆発してしまいました。

言わずもがな大変なお叱りを受けました。
(水分補給休憩はその後ちゃんと行われました。)

いくらサッカーに熱でも、気温が高くとも、爆発してはいけないことを身にしみて感じた日でありました。
皆さんも気を付けましょうね(?)。

ちなみに試合は全勝しまして、我がクラスは学年で一番サッカーが強いクラスになり、酒井君は学年で唯一ゴールネットを最後まで守り切ったキーパーになりました。最近はベンツに乗りながら後部座席に座る二人の息子を守っているようです。


お幸せに

終わり方これでいいのか……?


(画像リンク
http://www.boston.com/sports/blogs/bigshots/2010/06/2010_world_cup_-_group_phase.html

 

 

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